塾に行かずに公立高校入試合格は可能なのか?

  • 心構え

暗記カード学習

皆さんこんにちは。郷中塾の田中です。

 

鹿児島県内の私立入試も終わりを告げ、いよいよ2月に突入しましたね。

新年度を迎えるにあたって、「初めての塾探し」をしている人も多いのではないでしょうか?

最近、知り合いから唐突にこんな疑問を投げかけられました。

塾に行かなくても難関校に受かる事って可能なの?

この疑問、恐らく読者の方も1度は思った事があるのではないでしょうか

実際、塾に行かずにトップクラスの成績を維持できている子はチラホラいますし、大学受験では宅浪で志望校に合格した話も耳にします。

 

私は塾に行かなくても公立高校入試レベルであれば三校への合格は可能だと思います。

なぜなら、実際に『塾に行かなくても合格している人』が毎年一定数存在しているからです。

 

余談ですが、私が高校の頃(10年前)は、塾に全く行った事がない同級生が東大・京大に現役合格していきました(;^ω^)

尚更、公立高校入試であれば可能だと思わずにはいられません。

 

では、どうやって塾に行かずに公立高校入試を制する事ができるのでしょうか?

今回はあくまで実際に合格した人からの体験談を元に要約してお話させて頂きます。

1.教科書をしっかり学習している

英語の本

これが最も多いのですが、塾に行かずに好成績を維持できている生徒は、教科書事項をほぼ完ぺきにマスターしています。

 

難関私立高校入試であればまだしも、公立入試であれば基本的に教科書に載っている範囲しか出題されません

塾で扱っているテキストも、あくまで教科書の内容をまとめたり、あるいは分かりやすく記述しているだけなのです。

 

加えて、中学校の授業は基本的に教科書をベースに行われます。

分からない内容があったとしても、学校の先生の解説を聞く事で1つ1つ明らかにする事が出来ます。

先生の授業が面白くないので、そもそも授業を聞いてません!

だから教科書の学習もまともにやっていません!

たとえ先生の話が異常な程につまらなかったとしても、授業中に教科書の内容を熟読したり、予習をする事で学力を高める事はできます。

 

そもそも学校は、1日の大半を費やす場所です。

たとえ塾に通っていたとしても、学校での学習時間の長さには及びません。

それを睡眠時間に使ったり、暇つぶしで浪費するのは非常に愚かな行為です。

 

オリジナルテキストを使っている塾も、教科書内容は重視しているのです。

独力で成績を上げている子は、すべからく教科書をしっかりと頭に叩き込んでいます。

2.1日3時間コンスタントに勉強している

時間管理

ベネッセの「第5回学習基本調査」によると、中学生の約40%が平均して1日2時間以上勉強しています。しかし、3時間以上勉強している人は全体の10%にも満ちません

つまり、1日2時間の勉強をたった1時間増やすだけで、(あくまで時間量で)周りに大きな差を付ける事が出来るのです。

多くの学生はそれが出来ないために塾に通って補っている訳ですが、自宅学習が出来る子は独力で3時間以上コンスタントに勉強しているのです。

2時間ですらダルいのに、3時間も勉強する事なんて無いですよ!

 

取り組む内容としては、基本的に学校の宿題がほとんどです。

しかし、それ以外にもテスト勉強や検定対策など意外とやらないければならない事は存在しています。

たとえ近々でやるべき事が無かったとしても、教科書の読み直しやテストのやり直し等、優先順位は低いものの取り組んだ方が良い事は転がっています。

いや~そうは言うけど暇な時間が無いんですって。

中学生はスマートフォンやゲームなど、周りに誘惑が非常に多い年頃だと思います。

そのため、1日3時間の勉強は、結果的に娯楽の時間を奪ってしまう事に繋がります。

しかし、塾に行かずに結果を出している子の話を聞くと、そもそもスマートフォンを持っていなかったり、ゲーム機が家に無いと言うのです。

つまり、暇な時間にスマホやゲームを行うと言う発想が無いのです。

 

「物質的生活条件(周囲の物)が、その人間の思考過程(生活・行動)を決定する」という有名な言葉がありますが、それをまざまざと実感した瞬間でした。

3.先生や友人・親御さんのサポートを受けている

塾に行っていない生徒は、塾通いの生徒に比べて、どうしてもハンデを負ってしまう点があります。

それが「記述の添削」と「モチベーション維持」です。

 

塾に通う事のメリットは、大きく以下の4つに分けられます。

・補習授業の実施(授業)

・自主学習のサポート(自学)

・学習環境の確保(環境)

・モチベーション維持(精神)

・その他

自主学習と学習環境については、自分次第でどうにでも出来ます。

たとえば、学校や図書館を利用して勉強したり、日々の学習を習慣化すれば良いのです。

 

しかし、補習授業の一部(記述式・英作文の添削等)とモチベーション維持に関しては、個人の力では限界があります。

なぜなら、記述式や英作文の添削は専門家で無いと行えませんし、独学では他人と競い合う事ができずモチベーションの低下を招きかねないからです。

 

そこで重要になってくるのが、周囲の支えです。

周りに同じ志望校を目指している友人がいたり、添削をサポートしてくれる先生や親御さんがいれば自学で足りない部分を補完する事が出来ます。

周囲にそんな心強い存在がいれば大いに助けとなってくれるでしょう。

4.まとめ

以上が塾に行かなくても合格できる生徒の特徴でした。

まとめ
・教科書学習を徹底している

・1日3時間コンスタントに勉強している

・独力で補えない部分を周囲がサポートしてくれている

塾はあくまで補助的なツールです。

まずは置かれた環境でしっかりと結果を出せているのか、自分で再確認してみましょう。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。