【共通テスト結果から】 あなたが受けるべき大学は?【大逆転はありえるの?】
こんにちは、郷中塾の宮園です。
今年も残すところあと1日。
大学入学共通テストまで2週間を切りましたね。
国公立大学を第一志望としている方にとっては、「希望する大学を受験することが出来るか」ということにも関わる非常に重要なものです。
この時期は、
と、模試の判定や共通テストの総合点数から「どの判定だったら受験してもいいのか」不安になったり悩んでいたりする人が増えています。
今回はそういったあなたのために、
共通テスト自己採点の判定結果別、志望校『受験or変更』についてお話ししたいと思います。
※共通テスト後の流れ
判定や自己採点の話の前に、そもそも共通テスト後の流れについて簡単に説明します。
1/13(土)〜14(日)
・共通テスト本番
1/15(月)
・学校で自己採点、各予備校に点数を提出
・平均点速報がネット公開
1/17(水)
・各予備校のサイトで判定結果を公開
1/19(金)〜
・各予備校が紙媒体で判定結果を返却
という流れになっています。
そうですね。
毎年各予備校のサイトで判定結果が公開されてから、1週間ぐらいかけて「志望校を受験するかどうか」、過去問を解いたり他大学を調べたりしながら、受験校を決定していきます。
1.判定よりも合格基準との点数差
さて、ここからが本題です。
共通テスト自己採点の判定結果が確認できるようになったら、「判定結果はどうだった!?」と飛び付いてはいけません。
確認すべきことは、
判定結果<ボーダーとの点数差
もちろん判定も大事ではありますが、あくまでも必要なのは「合格予想点が何点で、自分の点数が何点なのか」という情報です。
ボーダーとは、合格率50%ラインの点数といわれており、順当にいけば合格するだろうというギリギリのラインです。
高校受験だと「志望校の判定=A~B判定が必須」と感じている方も多いと思いますし、50%という数字だけ見ると不安があると思います。
しかしながら大学受験のA判定取得者の多くは、第一志望者ではなく『滑り止め』として志望校に書いている場合がほとんどです。
ということで、実際に合格予想点より何点プラスなのか、もしくは何点マイナスなのか、必ず確認しましょう。
そして、
前期試験でこの点数差を残して逃げ切れるのか、逆にひっくり返せるのか、志望校決定はここが肝になります。
2.判定と受験校を変える基準
ここからは判定と点数差を見ながら有名大学を例に、
・そのまま受験するべきか
・受験校を変更すべきか
についてお話ししていこうと思います。
・A~B判定
基本的には合格可能性が高いので受験すべきでしょう。
ただし、一橋大学、大阪大学、九州大学、千葉大学、広島大学(理系)などといった、難関国公立は前期試験の方が共通テストより点数配分が高いため、「A~B判定だとしてもスタートラインに立っただけ」と気持ちを入れ直さないと、あっという間に逆転されてしまうので注意しましょう。
熊本大学や鹿児島大学といった地方国公立であれば、上記大学よりは前期試験の点数配分が高くないので、大きなミスをしない限りは安心して受けることができます。
・C判定
ここからはボーダーとの点数差が重要視されます。
まず、先述した難関国公立のように前期視点の点数配分が高い大学は、記述問題に苦手意識がある場合を除き、受験校は変更せずに第一志望をそのまま受験することを勧めます。
そもそも広島大学以外は共通テストの点数が圧縮されているので、ボーダーとの点数差は±15点程度に収まっています。
広島大学の理系学部は点数圧縮がない代わりに二次試験が1,000点以上に点数配分されているので、ほとんど同じような状態と考えても構いません。
そう考えると2問程度の点数差しかついていないのがわかるかと思います。
では、地方国公立はどうでしょうか?
私のアンサーは、
・記述問題に対して苦手意識がない
・得意科目もないが苦手科目もない
という状態なら受験する価値が十分にあると思います。
逆に共通テストで逃げ切りを目指すのであれば、C判定かつボーダーから±10点がギリギリのラインといえます。
医学部医学科以外の前期試験の平均点は5.5~6.0割、医学部医学科は7割以上が目安なので、
という人は再度過去問を解いて、共通テストの自己採点との合計点数が合格最低点を超えているか確認してから願書を提出しましょう。
受験するときは「1ミスが合否を決める」ので、気を緩めず受験に向かう姿勢が大事ですよ。
・D判定
厳しい言葉に感じる方もいらっしゃると思いますが、
「D判定からでも絶対に合格できる!」と断言することは難しいでしょう。
というのもD判定というのは合格可能性20~40%で設定されていることが多く、当然ながら厳しい戦いを強いられることになります。
しかしながら、ある一定基準を満たしているならば逆転できる可能性があります。
難関国公立からお話ししましょう。
前提として、共通テストの点数が圧縮されてとしても、ボーダーとの点数差は20点以上の開きがあることを理解しましょう。
その中で合格できる可能性があるのは、
国語:記述で完答問題があり、0点になる問題がない
数学:大問2問はほぼ完答できる
英語:記述や英作文でほぼ完答できる
理科:苦手分野がなく得意分野が明確にある
社会:論述で最低でも6割以上の得点がとれる
簡単に例を挙げると、上記のような場合です。
難関国公立は前期試験の点数配分が高いため、逆転できるチャンスがあります。
特に国語・数学・英語はどの大学でも配点を高く設定しているので、この主要3科目が得意科目だと逆転する見込みが大いにあります。
次に地方国公立についてお話しします。
前提として、ボーダーとの点数差は約40点の開きがあることを理解しましょう。
そして難関国公立との違いは、前期試験の点数配分が低い大学が多いため、逆転できる大学とできない大学があるということです。
では、その中でも逆転できる可能性があるのは、
・受験科目すべて6.5割以上の点数が取れる
・解けない問題でも部分点を取りにいける
・どれか1科目だけでも8割以上の見込みがある
しかしその中でも、マーク模試より記述模試の判定の方が1~2ランク上だった人は該当するかもしれません。
※逆転しやすい大学
もし点数が思うように取れず、志望校で悩んでいるのであれば、下記のような前期試験の点数配分が高く、逆転しやすい大学もあります。
今回は九州圏内で有名な大学や学部を簡単にですが紹介します。
▶︎理学部 受験パターンb
(共テ:前期=500:800)
受験科目:(物理学科)数Ⅲ・英語・物理
(数理学科)数Ⅲ・英語
(化学学科)数ⅡB・英語・化学
(生物学科)数ⅡB・英語・生物
(地球学科)数Ⅲ・英語
▶︎医学部 医学科
(共テ:前期=400:800)
受験科目:数Ⅲ・英語・理科2科目
▶︎医学部 看護学部
(共テ:前期=450:600)
受験科目:数ⅡB・英語・国語
▶︎工学部 b方式
(共テ:前期=300:720)
受験科目:数Ⅲ・英語・理科1科目
これ以外にも全国各地に逆転しやすい大学があるので、必要であれば一度確認してみましょう。
受験する価値があるかどうかの見極めと覚悟が試されますので、最後は自分で決断しましょう。
3.まとめ
今回は自己採点の判定と受験基準についてお話ししてきました。
自分の想定していなかった判定だったとき、
学校や塾の先生、保護者や友達など、いろんな人の意見を聞いて判断材料にしましょう。
ただし、覚悟を決めて受験するのか、合格率を上げるために受験校を変更するのか、最後の一歩は自分が決めないといけません。
最後まで悔い無く気持ちも緩むことなく、猛進できることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。