【高校1・2年生向け】学校の授業についていけない原因と対策を考えよう
こんにちは。
郷中塾の宮園です。
突然ですが、あなたは学校の授業内容や宿題しっかり理解して取り組めていますか?
実は私も高校1年生の時に古典と英語に躓いて、遅れを取り戻すのに相当な時間をかけてしまった経験があります。
多くの高校生は、改善策もなく時間だけが過ぎてしまい、最終的には取り返しのつかない状態になってしまう科目が出てきます。
現状を焦ってどうにかしたいと思っているあなたなら、まだ対処法があります。
なので今回は、学校の授業についていけない原因と対策についてお話ししようと思います。
1-1.部活動が忙しい
今まで全国の受験生を見てきましたが、鹿児島県内の高校は部活動に力を入れている傾向があります。
全国の進学校を見てみると、野球部やサッカー部といった比較的練習が厳しいといわれている部活動でさえ週3日程度の高校も多いので、相当頑張っている印象を受けます。
ただ、毎日のように部活動で汗を流して頑張ることは全く悪いことでなく、生活のメリハリがつくいい習慣だと思います。
しかし部活動で頑張りすぎてしまい、帰宅してから勉強が集中できずにズルズルと成績が下がってしまう高校生が多いのも事実です。
1-2.学校の予習や宿題に時間がかかる
現在、多くの高校生から「学校の予習や宿題が多くて毎日それだけしかしていない」という悩みをよく聞きます。
特に進学校は授業の進むスピードが速いので、それに伴って予習や宿題が山のように課されてしまいます。
学校の先生が自分の科目を一生懸命頑張ってほしいという思いが、生徒へ宿題や予習という形で表現されています。
学校からの宿題も目を通していますが、今後の模試や授業で習う範囲を想定された良質な問題が多いと感じます。
ただ、その問題が難しい高校生にとって宿題をしている時間が、『勉強』ではなく『作業』の時間となってしまうのです。
1-3.勉強方法が悪い
私が見た高校1・2年生の多くは残念ながら勉強方法が非効率であると断言できます。
例えると、
「同じ英単語をたくさん書いて覚えている」
「問題の解説を見て分かった気になっている」
と、中学生の時の高校受験の勉強方法からほとんど進化していない場合がほとんどです。
高校生の授業は進みが早いだけでなく勉強内容がぐっと難しくなるうえに、たくさんの科目を同時進行で勉強する必要があります。
しかも一度躓くと、その科目の復習をする時間もないまま、学校の予習や宿題に追われてしまい、だんだんと授業についていけなくなっていきます。
特に理系科目は今まで習ったことを使って先に進んでいきますので、躓いたところを放置した瞬間から授業の内容がわからない状態が発生してしまいます。
2.最優先は今の授業から遅れない
「それが出来たら苦労しない!」という声もありそうですが、躓いたところの基本から頑張るのは相当な時間がかかります。
私は躓いたところを『借金』と表現していますが、現実の『借金』も学習面での『借金』も返済まで多くの時間と労力がかかることは同じだと思います。
まず出来ることはその『借金』を増やさないことが大前提であり、そのためにも授業で習った数学の公式や英文法なども「原理は難しいけど、この問題はこうやって解くんだ」と半ば暗記に近い形でも、投げ出すことなく向き合うことが大切です。
小学校時代を振り返ってもらうと、九九や分数の割り算などの原理はよくわからないけど「これはこうだ」と最初に詰め込んで覚えて、問題演習に取り組んでいく中でなんとなく原理が理解できていくのと同じアプローチです。
小学生でも高校生でも大人になっても、
「ひとまず覚える→使ってみる→原理が分かる」
ということの方が多いものなのです。
3.躓いたところの復習はピンポイント
これから『借金』を返済していきたいと考えているあなたがまず一番先にやるべきことは、
どの科目のどの分野がどれくらいわかっていないのか明確にする必要があります。
特に高校2年生でありがちなのが、「数学で躓いたからⅠA全部復習するぞ!」と意気込んだところまではよかったけども途中で力尽きてしまって、結局データの分析や二次関数あたりでやめてしまうケースをよく見ます。その意気込みは大事ですが、「ⅠAのデータの分析は、箱ひげ図はわかるけど散布図の見方が分からない」など、『借金』を細分化して復習しやすい状態にすることに注力しましょう。
もし、『借金』の細分化が難しいと感じたときは、今までの定期考査を引っ張ってきて何を間違っているのか確認したり、学校の先生や塾の先生などの第三者の意見をもらったりすることをお勧めします。
そして細分化された『借金』は、毎日少しずつ問題を解き直すか、土日にまとめて復習していきましょう。隙間時間で勉強するときも明確な目標があるので高いモチベーションで取り組むことが出来るようになります。
4.まとめ
● 今の授業から遅れないことが大事!
● 『借金』は細分化してこまめに返済しよう!
学校の授業についていけない原因はたくさんありますが、『借金』をつくってしまうと勉強も楽しくなくなってきて、もっと『借金』が増える原因になります。
まずは、やれることからコツコツと頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。