【STOP!】スマホの利用状況を見直そう!【スマホ依存】
こんにちは。郷中塾の宮園です。
あっという間に9月も終わり、10月も中旬になろうとしています。
10月に入ってからは日中も肌寒くなり、いよいよ夏が終わった感がありますね。
みなさんはどんな夏を過ごしましたか?
良い夏を過ごせた人も、ちょっと後悔している人も、あと半年弱の過ごし方で「良い方向」にも「悪い方向」にも進みますので、最後まで気を抜かずに頑張りましょう!
さて今回は、スマートフォンを夢中になって成績が落ちないよう、スマートフォンとの上手な付き合い方についてお話したいと思います。
1.スマートフォンの利用時間
令和3年度の内閣府の発表によると、スマートフォンの平均利用時間は、中学生が259.4分/日(4.3時間/日)、高校生が330.7分/日(5.5時間/日)とのことでした。
学校の連絡や宿題の提出などもスマートフォンを使っていますので、一概にすべて悪いとは言えませんが、知らず知らずのうちに私生活に支障が出てしまうぐらいスマートフォンを触ってしまっているのです。
ちなみに、毎日2時間以上利用している割合は、中学生が83.4%、高校生が89.6%でした。
(画像引用元:内閣府|令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報))
その利用目的も
『勉強・学習・知育』にスマホを使用している人の割合は
「スマホ利用時間:0~2時間(84.9%)」
「スマホ利用時間:2時間以上(15.1%)」
『趣味・娯楽』にスマホを使用している人の割合は
「スマホ利用時間:0~2時間(36.8%)」
「スマホ利用時間:2時間以上(63.2%)」
と、スマホ利用目的が勉強の場合、利用時間0〜2時間の人の割合が高く、逆に趣味・娯楽目的の人の割合は2時間以上の人が高いことがわかります。
この調査結果から、「スマホが必要なんだ!」と一概にいっても、
長時間利用する人は趣味を目的としており、短時間利用の人は勉強を目的としていると言えるでしょう。
2.スマホ依存かセルフチェック
ついスマートフォンを触ってしまう人は、スマホ依存かもしれません。
スマホ依存は明確な定義づけがされていませんが、
・常にスマートフォンが無いと不安で落ち着かない
・食事や勉強など「ながらスマホ」が習慣になっている
・用事もないのについLINEやインスタグラムを見てしまう
・寝るまで触ってしまい睡眠不足になっている
など、スマートフォンが使えないとストレスや不安を感じてしまう状態のことをさします。
「そこまでじゃないから安心!」と思う人も、今後もそうならないように注意してお過ごしください。
3.スマホ依存による影響
もしスマホ依存やそれに近い状態になってしまうと、自分の意志でスマートフォンをやめることが難しくなり、多くの影響が生じてきます。
学習面だけでも、集中力が持続しない、記憶力が低下している、など勉強したくても上手くいかない状態に陥ってしまいます。
これは、スマートフォンを長時間利用することによる睡眠不足に加えて、スマートフォンでの膨大な情報を無意識のうちに脳がインプットしようとして脳疲労をおこし、いざ勉強を始めようとするときには脳が十分に働かなくなっているのが原因なのです。
脳疲労を引き起こすと情報処理をおこなう脳の『前頭前野』の機能が低下していきます。
そうなると、
・うっかりミスや物忘れが増える
・感情のコントロールが難しくなる
・自律神経の乱れで体調不良になる
など勉強面だけでなく日常生活にも徐々に影響が表れていきますので、スマートフォンの使用しすぎには注意しましょう。
4.スマホと成績の関係性
まずはこの下の折れ線グラフを見てください。
(画像引用元:仙台市|「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」政策リーフレット平成25年度)
そのグラフから『スマホを長時間使う=成績が大きく下がる』ということが一目でわかりますね。
また「勉強時間30分以下でスマホを使用しない」と「勉強時間2時間以上でスマホを3時間以上使用する」では、
まさかのほぼスマホ使用無しのノー勉の方が成績が良かったのです!
だからといって、勉強しなくていいというわけではありませんよ!(笑)
5.NGな勉強方法
多くの学生さんがやってしまいがちな、
・勉強机にスマートフォンを置いて勉強している
・ズボンにスマートフォンを入れたまま勉強している
といった勉強方法は集中力が低下してしまいますので要注意です。
たしかに触っていませんが、「誰かから連絡がきてるかも?」と、ついスマートフォンに手が伸びてしまい、気が付くと必要のないアプリまで開いたことはありませんか?
気になって触ってしまうと今まで勉強していた集中力が一気に低下してしまい、さっき解いたはずの問題や覚えたはずの単語が記憶に定着する前にスマートフォンの情報に上書きされ、せっかくの勉強が台無しになります。
6.スマートフォンと上手に付き合う
学校生活の中ではスマートフォンがないと不便を感じる場面も多いと思いますので、自分の力や周りのサポートをつかってスマートフォンと適切な距離をとりましょう。
6-1.勉強中はスマートフォンを遠ざける
勉強している間はスマートフォンをカバンの中やリビングなど、手の届かないところに置いておくようにしましょう。
はじめの頃は、
と不安になったりストレスを感じたり、一見すると勉強にうまく集中できなくなっているかもしれません。
最初は何をするにしても思うようにいかなくて苦しい期間があります。
習慣化するには最低でも3週間は必要と言われています。
自分ひとりだと触ってしまうようであれば保護者や友達、塾の先生などにお願いして、勉強中だけはスマートフォンを触らないようにしましょう。
6-2.スクリーンセーバーを利用する
勉強が終わったらスマートフォンを好きなだけ使える状態も、正直喜ばしいことではありません。
睡眠前の時間はついついスマートフォンを触って夜更かしすることもあると思います。
ご存じかもしれませんが、眠っている間に記憶を整理して定着させています。
「寝る前にスマートフォンでInstagramやYouTubeを見てたら、ついつい夜更かししてしまった…」となってしまうと、せっかくスマホを触らずに勉強したのに記憶が定着しにくくなってしまいます。
ハーバード大学の研究によると、知識の定着には6時間以上の睡眠時間が必要という結果が出ていますので、しっかり睡眠時間をとるようにしましょう。
7.終わりに
今回はスマートフォンの使い過ぎによるデメリットとその対策について紹介しました。
スマートフォンの触り過ぎは、ただ時間を浪費しているだけでなく、集中力や記憶力が低下する深刻な事態をひき起こす可能性があります。
上手に付き合うことで勉強もスマートフォンを触る時間も充実して欲しいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。