鹿児島高校の出題難度&傾向と対策(英語)

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皆さんこんにちは!郷中塾の田中です。

今回は鹿児島高校の英語について傾向やその難度を分析し、どのような対策をとるべきかを考察しました。

出題難度&傾向

鹿児島高校の英語は大問5つの構成です。

大問1は空所補充(英文)、大問2は空所補充(単語)、大問3は整序英作文、大問4は対話文読解、大問5は長文読解となっています。


リスニングはないのですか?

リスニングはありません。基本的な構成は以下の通りとなります。

 2020年2019年2018年2017年2016年
大問1リスニングリスニングリスニングリスニングリスニング
大問2空所補充空所補充空所補充空所補充空所補充
大問3整序英作文整序英作文整序英作文整序英作文整序英作文
大問4対話補充対話補充対話補充対話補充対話補充
大問5長文読解長文読解長文読解長文読解長文読解
大問6長文読解長文読解長文読解長文読解長文読解

気になる問題難易度はやや難解だといえます。使われている単語・文法について中学レベルを超えているものもあります。

以下に具体的な問題傾向をみていきましょう。

大問1:空所補充(英文)|10点満点

  • 問題傾向

英文に対する空所補充問題が5題あります。英文は1対1の対話文で統一されています。

疑問文に対する回答の部分が空白となっており4つの選択肢から答えを当てはめる問題になっています。

  • 大問1の対策

対話文なので会話形式の英語表現を覚えておけば有効です。「Would you like~?」や「How about~?」などの基本表現は必ず抑えましょう。

また疑問文には「Yes/No」で答えられる文も用いられています。単純な読解問題ではなく、「I’m not」「Sure」などの特定の答え方を学んでおきましょう。

大問2:空所補充(英単語)|10点満点

  • 問題傾向

文法問題に関する空所補充が出されます。1つの単語しか空所に入れる事ができないので、出される文法も限定的です。

「動名詞」「比較級」「間接疑問文」など幅広い問題から出題されています。

  • 大問2の対策

全体的な難易度は標準的です。難問の類はほとんど出題されないので、基礎的な文法の能力があれば問題ないでしょう。

大問3:整序英作文|15点

  • 問題傾向

整序英作文の問題ですが、対話文形式となっています。

第2(SVC)、第4(SVOO)、第5(SVOC)文型からの出題が比較的多くなっています。

  • 大問3の対策

各文型の代表的な動詞は押さえておきましょう。

例えば選択肢にgiveとあれば「後ろに名詞が2つ続く」と推測して文章を作る事ができます。

特に第4文型の動詞は頻出ですので自信の無い方は確認することをおススメします。

・第4文型(SVOO型):give,send,show,tell,teach,ask,buy,make,cook 
 

大問4・5:長文読解|65点

長文読解の問題です。

もちろん英文の内容は違いますが、両大問ともに問題構成は近しいものがあります。

      • 空所補充問題×2~3題
      • 英文和訳×1~2題
      • 和文英訳×1~3題
      • その他記号問題など

非常に難解で使われている英単語が難しいため、英文を全訳&速読するというのは難しいでしょう。


じゃあ難しい英単語や文法をとにかく覚えれば良いのでしょうか?

非効率です。英検対策など準2級まで持っていれば覚える単語が少ないのでそれでも良いのでしょうが、現実には時間がかかりすぎるでしょう。

県立高校入試レベルの英文を読む能力で構わないので、要所を確実に訳して大意を掴む読解力が求められます。

後は全体的に空所補充問題が多いので、空所前後を読み込んで答えのヒントを探っていきましょう。

基本的な戦略

test

鹿児島高校英数科特進コースは目安となる得点率が78%です。

ただし長文が非常に難しいので英語が得意でなければ、現実的に目標点に到達する事は難しいと思われます。


じゃあどうすれば良いのですか?

大問1~3までが標準難易度で配点が35点もあります。まずはここを確実に取りましょう。

これらの大問は文法問題が中心なので問題演習のテキストをしっかりこなして復習ができていれば、8~9割は固いと思われます。

でも残り65点は長文なわけでしょう?ここで全滅してしまったらどうするのさ。

鹿児島高校は英語が難しいですが、国語・数学・社会・理科の難易度は標準的です。

英語を70%前半しか得点できなくても十分に挽回が可能です。

しかし、どのみち長文問題で70%の得点は必要なわけです。空所補充問題や和文英訳など長文問題でもとりやすい箇所は失点が許されません。

まとめ

以上が鹿児島高校の英語の入試傾向・対策に関するお話でした。

鹿児島高校の英語は他の私立高校と比べても非常に難解だと思います。高得点を取れたらラッキーぐらいの感覚で、取れるべき問題を確実に取りましょう。

まとめ
・鹿児島高校はリスニングの問題がない

・大問1~3は文法問題で空所補充問題だけで配点は20点

・長文読解が非常に難しく、難解な英単語や文構造が多用される

最後までお読みいただきありがとうございました。