【中学1・2年向け】夏期講習で満足するな!夏を決める自習法
こんにちは!郷中塾の栗山です。
中学生の皆さんは、いよいよ夏休みに入りました!
部活や遊び、夏期講習など色々予定が盛りだくさんだと思いますが、学校が全く無いだけに、ただ遊び惚けていたら悲惨なことになります。
特に、受験間近の中学3年生ならいざ知らず、中学1・2年生は精神的に気楽なので要注意です。
そこで今回は、中学1・2年生向けに夏休みの自習方法についてお話していきます。
1.夏休みの位置づけ
夏休みの最も良い点は「全ての勉強時間を復習にあてられること」です。
夏休み期間中は学校の授業が進まないので、新しい範囲の勉強、つまり「予習をしなくて良い」のです。
これまで中学で習ったことを全て完璧に覚えている人はそういないと思います。
分からないまま放置した単元、理解したけど忘れてしまった単元、必ずあると思います。
という人も中にはいるかもしれませんが、ほとんどの学習塾が直近数ヶ月分の復習しか行いません。
そうなると、塾で取り扱わない範囲は自分でやらなければいけなくなるのです。
それらと向き合い、来たる受験に備えるのが夏休みの至上命題になります。
2.夏休みは自由な時間が短い
では、夏休みは時間的に余裕があるかと言うとそうでもありません。
学校の授業がなくても「夏期講習」「部活」「学校の宿題」など強制的に多くの時間が取られます。
例えばとある学生の1日の流れを考えていきましょう。
7:00~7:30 | 起床 |
7:30~8:30 | 朝食・リラックスタイム |
8:30~9:00 | 学校へ送迎 |
9:00~12:00 | 部活 |
12:00~13:00 | 昼食 |
13:00~13:30 | 塾への移動 |
13:30~17:00 | 夏期講習 |
17:00~18:00 | 帰宅・リフレッシュタイム |
18:00~19:00 | 科目別学習(英語、理科、社会など) |
19:00~20:00 | 夕食・リフレッシュタイム |
20:00~21:30 | 学校・塾の宿題 |
21:30~ | お風呂・就寝 |
このスケジュールはあくまで一例ですが、恐らくあなたにも似たような1日が多くあるのではないでしょうか。
見てもらったら分かる通り、自主学習に割ける時間はわずか1時間程度しかありません。
たとえ時間的な余裕ができたとしても、旅行や遊びに行く事だってあるでしょう。
そう考えると、学校がある時より忙しい人もいるかもしれません。
3.短い時間で効率的に復習をする
では、どうやって限られた時間の中で復習を行っていけば良いのでしょうか?
2ステップでお話していきます。
【STEP1】あなたが復習すべき単元を特定する
となった時に、まず悩みとなるのが「そもそもどこを復習すべきか分からない」ということです。
国数英社理、これまで習った中学範囲は膨大です。
そこから「いま出来ていない単元」だけをピックアップするのは大変な作業なのです。
それが究極の理想なのかもしれませんが、先述のとおり夏休みの時間は少ないですし、きつ過ぎてモチベーションも続かないでしょう。
結果、とりあえずなんか苦手そうな範囲の問題をちょっと解いてみて終わり、という事になりかねません。
簡単にできる対策としては以下の事でしょう。
・復習科目を絞ること
・総復習問題集」を活用して苦手分野を把握すること
復習科目を絞るというのは得意科目を外して、不安な科目に集中するという事ですね。
一方で初めて耳にするのが総復習問題集だと思います。
総復習問題集は、名前の通り、復習に特化した問題集です。
ふつうの問題集のようにあらゆる問題を載せているわけではなくて「解けなければいけない重要な問題」のみをピックアップしているのが特徴です。
あまり重要でない問題や似たような類似問題は省いてくれているので、短い時間で効率的に復習ができます。
ひょっとしたら、いま通っている学習塾で似たようなテキストを配られた人もいるかもしれません。
部活や塾の合間に取り組むだけでも、7日程度で1周できるでしょう。
そこから正答率ごとに復習すべき単元だけをチェックしていくのです。
目安は下記の通りです。
A | 問題なし | 90~100% |
B | やや不安 | 70~90% |
C | 要注意 | ~70% |
しっかりチェック出来たらいよいよ復習に取り組んでいきます。
【STEP2】スケジュールを組み立てる
自分の苦手な分野が分かったら、いよいよ復習です。
先ほどの評価で『要注意』になった単元を優先的に復習していきます。
夏休みは普段の学習と違って時間配分が大事になってきます。
しかし1日の時間が少なくても、休みの日にち自体はたっぷりあります。
例えば、仮に1日1時間自習ができるとしたら、夏休み全体で40時間近くも自習時間を確保できるでしょう。
この40時間を「どの単元にどのぐらい配分するか」を決め、さらにスケジュールも組み立てていきます。
時間配分の目安になるのは「正答率」「優先度」でしょう。
【一例】
連立方程式の利用(文章題) | 数学(50%) | 4時間 |
一次関数③一次関数の利用 | 数学(40%) | 6時間 |
疑問詞で始まる疑問文 | 英語(60%) | 1時間 |
助動詞 | 英語(60%) | 1時間 |
不定詞 | 英語(50%) | 2時間 |
光の性質 | 理科(30%) | 1.5時間 |
酸化と還元/化学変化と熱 | 理科(40%) | 1.5時間 |
また、基本的には夏休みだろうが通常時だろうが復習の方法は変わりません。
※自分で学習を行うにあたり、英語・数学に関しては難しいと思うので良かったら参考にしてください。
まとめ
今回は中学非受験学年の子たちに向けて、夏休みの自習についてお話してきました。
当たり前ですが、夏休みは学校の先生ではなく、生徒自身で時間割を決めないといけません。
行き当たりばったりではなく、計画的に夏の予定を組んでいきましょう。
① 夏休みの自習は復習を中心に行うべき!
② 夏休みは時間がないのでスケジュール管理は必須
③ 総復習問題集などを活用して効率的な学習を!